みなさん、こんにちは😃
パワチル八王子のZeroこと九鬼零（くきれい）です。
児童相談所で、保護が必要だと判断された場合、入れられるのが『一時保護所』です。
（乳幼児は、『乳児院』に送られます。）
ただ、相談件数が21万人を超えているのに対して、保護が決定されるのは、約13％程度と今一生氏は試算しておられます。
一時保護所が満員に近い状態のためです。
わずかに、直接、児童養護施設や里親家庭に預けられる子どももいますが、大部分は、虐待する親と一緒に家庭に帰されることが多いのです。
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5年前に、虐待死した野田市の栗原心愛（みあ）ちゃんは、一時保護所に保護されていましたが、一時保護を解除され祖父母の家で生活していました。
しかし、父親が連れ戻しに来て、結局、命を絶たれてしまったのです。
80％以上の子どもが、虐待する親と一緒に家に帰るということの危うさを、私たちは知らなければなりません。
不幸な事件の教訓を生かしていかなければならないのです。
一時保護所の話に戻りましょう。
私が、子ども虐待相談を行ってきたことは何度もお話してきましたが、一時保護所についてはたくさんの話を聞いています。
とにかく、ルールが厳しいと口々に言います。
まず、スマホを持ち込むことができないことです。
今の子どもにとって、スマホは友達とつながるための大切なツールです。
大人の論理は様々あります、
個人情報の流出を防ぐためなどなど。
でも、子ども社会に生きる子どもの言い分などお構いなしです。
これを「子ども差別」と言わず、何と言ったらよいでしょう。
次に、学校へ行けないという問題です。
これには、二つの子どもの権利の侵害が含まれています。
一つは、学習権の侵害であり、一つは、社会的存在としての権利の侵害です。
大部分の子どもは、勉強についていけなくなって、勉強がわからなくなるのはイヤと感じています。
そして、スマホの時と同じように、いえもっと切実に友達と会えないことに苦痛を覚えているのです。
三つめは、一時保護所内では子どもの私語が一切禁じられています。
さらに、退所後も一時保護所で見聞きしたことは、一切口外禁止となります。
あなたに聞きます。こんな所に入りたいですか？
最後に、「被措置児童等虐待」という問題があります。
職員によるセカンドレイプが起きているのです。
家庭で親から不条理な扱いを受けて苦しん子どもが、保護先でも様々な虐待に遭っているのは、本当に堪えがたいことです。
問題は、まだまだあると思いますが、私が子どもから聞いたのは大きくこの4つでした。
保護のあり方について議論が必要だとは思いますが、子どもたちが言うように、一時保護所は「刑務所以下」なのかもしれません。
さんざん虐待して保護するという児童福祉のありかたから、そもそも親が子どもを虐待できないような社会の仕組みを作ろうという、私たちのイベントの目標に、注目が集まるのではないでしょうか？。
今一生氏は、親権者バンク（リスト）を作り、子どもが「チェンジ！」と言って、学校や役所に届出れば、親権者を取り換えることや増やすことのできる『親権シェア・フリー』制度を提唱しておられます。
私自身も、『マチルダ』のところで書きましたが、子どもに親を選ぶ権利があったら、もっと子どもの人権は大切にされるだろうと思います。
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